リリイ・シュシュのすべて

やっと観ました。岩井俊二リリイ・シュシュのすべて

岩井俊二の作品は、スワロウテイル、打ち上げ花火に続き3作目。

スワロウテイルリリイ・シュシュのすべてには同じような感触を抱いた。

というのも、どちらも狭い世界の中にすごく広い世界が広がっていて、現実味のある世界なのに非現実的な印象を抱く。なんか矛盾してる文章だけど、そういうこと。

 

スワロウテイルの方が好きかなあ。まあわかりやすいし。

カリスマ的アーティストリリイ・シュシュに心酔する中学2年の雄一。
学校でイジメを受けている彼は、自らが主宰するリリイのファンサイトリリフィアの中で交わす、
青猫というハンドルネームのリリイ・ファンとのチャットに心癒されていた。
雄一をイジメているのは、星野という同級生。1年の頃は、剣道部の部員として仲の良かったふたりだが、夏休みに仲間と出かけた沖縄旅行を経た新学期、星野は突然豹変した。
クラスの悪ガキを倒し、飯田と辻井を子分に従え、雄一に万引きなどで得た金を上納させるようになったのだ。
星野のイジメの対象は雄一だけに留まらない。
詩織もまた星野の命令で援助交際させられ、そのあがりを星野に渡していた。
更に、雄一が秘かに心寄せる陽子もまた、彼女を嫌う女子同級生の企みで星野一派にレイプされてしまう。
12月8日、リリイのライヴが代々木で開かれることになった。
チケットをゲットした雄一は、青猫と会う約束をして会場へ向かう。ところが、そこにいたのは星野。
雄一がリリフィアの管理人であることに気づいていない彼は、雄一のチケットを奪うとひとりでライヴを楽しんだ。
会場に入ることの出来なかった雄一は、ライヴ終演後の雑踏の中、どさくさに紛れて星野を刺し殺す。
そして2001年、15歳になった雄一は淡々とした日々を送っている。

 

ちょっと知恵袋の回答を借りた。

そうそうこんな感じだった。

ずっとやり返さなかった雄一が仕返ししたのはスカッとしたけど、詩織を守ってあげて欲しかったし久野のことも守ってあげて欲しかった。

でもそんなの中学二年生の男の子にできるわけない。

それをわかっているから、全然もやもやもしない。

 

今回の映画はやっぱ最初に言った「狭い世界の中の広いすぎる世界、現実世界の中の現実離れ」ですかね。

 

何だろうこの切なさ、寂しさ、虚しさ。

雄一はあの片田舎でまだなんとなく日々を過ごしているのかな・・・

自分の学生時代を少なくとも重ねてるわ。今気づいたけど。

あの畦道、合唱、全部がなんか重なる。