万引き家族
今日はサークルの仲間と『万引き家族』を鑑賞。
⭐︎ストーリー構成
日常
割と短め。万引きの様子、家庭の様子など。
↓
りんとの出会い
すぐだった。万引きした帰りにはもう出会ってる。
↓
家族の風景
感情を表に出すようなシーンや演出は少ない。後半になって翔太が万引きに疑問を持つあたりぐらい。
↓
海
ここが幸せの絶頂って感じ。
↓
おばあちゃんの死
ここが区切り的な感じはある。伏線散りばめられてた〜
↓
警察による逮捕、別れ
ここの取調べみたいなシーンがこの映画の説明全部してる。
大きく見たらもちろん説明パートなんだけど、うまーく警察と本人とで役割分担できてた。
↓
ラストカット
りんが自宅ベランダのさくを越えようか超えまいか、超えるか超えないか、ただ外を観ているのか、のカット。
⭐︎印象・感想
わかりやすいし、色々考えさせられるし、普通にいい映画だった。
社会性が色濃く出てるなあという感じ。万引き家族で感動させたいというよりは訴え的な怒り的な印象を受けた。
相手キャストに高良健吾、池脇千鶴、山田裕貴、緒形直人、森口瑤子ら豪華俳優陣をおくことで観ている側に対しての是枝監督からの思いが伝わってきた。他人事じゃないんだぞと言われている感じ。お前らそっち側だろうって。
安藤サクラが赤ちゃん産めない役どころだったのすごいよかった。一気に言葉に思いがこもる感じを受ける。
映画の大半は万引き家族の様子をただただ描いている。
ざっくり言ったら物語を進めるのに必要ないシーンが多い。
だって物語を進めるのに必要なシーンだけにするとなったらりんとの出会い、おばあちゃんの死、誘拐発覚、取り調べ。これだけで済んじゃうもんね。
でも、やっぱ是枝監督の特徴でもあり素晴らしいところでもあるんだけど、これだけ必要なさそうって思わせてめちゃくちゃ色んなこと説明してるとても情報量の多いシーンんなんだよね。
シーンはもちろん、セリフの特化して観てもキャラクターの説明となるような演出やセリフばかりで、話を進めるセリフがほとんどないのが本当に素晴らしい。
海行くにしても「海にでも行くか」なんてセリフは要らない。これは本当に勉強になった。脚本欲しいぐらい笑 ああ、こういう風に喋らせるのか、と。
物語を進めないシーン、セリフをいかに取り入れるか がキーワードかな。
そして何といっても取り調べシーンの安藤サクラ!
共感を求めて女優が泣く時の涙ではない涙だった。
本当は泣きたくなんかない、こいつの前で泣きたくなんかないが勝手に出てきてしまう。そんな感じだった。
こんな演技ができる女優さん、安藤サクラぐらいなんじゃないか。本当に素晴らしかった。
カットに関しては、特別なのは取り調べの日の丸構図、花火のときの上から、あとは上からの引きが多いってところかな。 あと、近く映したいときは望遠でって手があるのを忘れずにいたいと思った。やっぱ近いとゆがむから。
まあこんなところかしら。
おやすみなさい。
今日は素敵な夢を見たいです。
明日は二限です。